みなさんこんにちは!
名古屋の音楽リハーサルスタジオ「Studio VETIX」の河本です。
長年のリハーサルスタジオ運営/レコーデング運営/レーベル・プロダクション運営/アーティスト育成の経歴から得た知識や経験を基に、「効果的な練習方法」や、「スタジオの上手な使い方」から、「バンド運営上の疑問」まで、役立つ情報をたくさんお伝えしていければと思って連載させて頂きました当コラム
【Vetix河本のこんな練習してないかな!?】ですが、いよいよ最終回となりました。
えーと・・・。
実は、本当は前回が最終回だったそうですが、正直言いまして回数を1回分間違えていましたのでSiXDOG蟹江店長にお願いしましてもう一回分追加で掲載していただくことになりました(^_^;)蟹江店長!ありがとう!!!
当コラムでは、僕の拙い文章によるものとはなりますが、いままで多くの「音楽活動に役立ててもらいたいな」と思うことを伝えてきました。最終回となりますはそれを少しずつ振り返りながら、最後まで読んでいただいた皆様への感謝をお伝えして行きたいと思っています。
最終回から読み始めてしまった!なんてあなたにも、「過去の回を見る前の索引」として役立てるコラムになればいいなと思います。最後までお付き合いくださいね。
【最終回 みんな、音楽活動楽しんでるかな?】
では、ここからは最終回らしく、1年間、どんな内容をコラムで扱ってきたか、ざっと振り返ってみたいと思います。
・・・1年前。
「音楽業界に長く携わってきたひとからのアドバイス的なコラム」なるお話を頂いて、当コラムを通じてまず始めにお伝えしたいと思ったことは「練習の仕方」でした。
ひとくちに「音楽活動」と言っても、個人レベルで考えてみると一番時間を費やす「音楽活動」とは「練習をする時間」なわけです。
そこで、当コラムでははじめに「効果的で」「効率よく」「意識を持った」練習ができるような考え方や手段を何点か具体例を用いてご紹介させて頂こうと思いました。
みなさんは覚えているでしょうか?^^
第1回では「クリック練習のコツ」をご紹介させて頂きました。
・なぜ「鏡張りの部屋」でクリック練習をしてはいけないのか?
・クリック練習は「テンポキープ」ではなく、なにを把握するよう演奏する練習であるのか?
説明させて頂きました。
第2回では「練習における時間配分のコツ」をご紹介させて頂きました。
重要なのはスタジオに入る前の「アレ」と、スタジオ終了後の「アレ」でしたよねー^^
これはとりわけ重要で、「だらだら4~5時間音を出しっぱなしにする」よりも、「しっかり【アレ】して、3時間だけスタジオに入る」つもりで練習するほうが大切!と説明させて頂きました。
「アレ」がなんだったか忘れてしまった方はぜひ過去回を見なおしてみてください。きっと、お役に立てると思います。(笑
そういえば、このコラムを読んで、実践してくれているバンドさんから「参考にしています!!」なんて最初に言ってもらえて嬉しかったのも、ここでしたね^^
第3回では「レコーディング」も「練習」である!という考え方から、レコーディングをするということがバンド活動などに及ぼすメリットについて説明させていただきました。
ちょっとこじつけっぽく聞こえる部分もあるかもしれませんが(笑)レコーディングが秘めている可能性というものに対して、ぼくなりに真剣に考えてきたことなので、一度読み返してみて欲しい回でも有ります。
第4,5回は3回目のコラムから話題を繋いで「レコーディング前にするべき練習方法」について簡単に解説させてもらいました。僕自身がレコーディングエンジニアということも有り、レコーディングの現場で様々なバンドさんと出会ってきました。そのたびに、「もっとこうしたら伸びるのにな」「レコーディング前にするならこういう練習のほうが効果的なのにな」なんて思うことがいろいろあったので、2回に分けて書かせて頂きました。いまでも、レコーディング前にバンドさんと話し合うときにはこのコラムの内容に近いことをお話させてもらっています。レコーディングを控えているバンドさんはもちろん、レコーディングを将来的に考えているバンドさんも読んでみていただきたいです。
きっと、早くレコーディングがしたくなるとおもいますので、その際はベティックスでお待ちしておりますね(笑
第6、7回は前回までと若干趣旨を変えて、練習方法ではなく「バンド運営」にむけた姿勢についてお話させて頂きました。自分たちのスタンスでバンド活動をしている人からは、「余計なお世話だ!」なんて言われてしまうかもしれませんが、バンドの運営というのは多くのバンドがつまずくところだったりします。
音楽が好きで始めたはずなのに、うまく意思疎通がとれずにバンドが停滞してしまう・・・。
スタジオを20年も経営していると、そんなバンドさんも多く見てきました。
この6、7回目のコラムは、そうなるまえにぜひバンドの皆で読んでみてもらって、話し合うきっかけとなれればいいなと思って書いたものです。半年前にこのコラムを読んでピンとこなかった方も、「いままさにそういう悩みを抱えているんだよね!」などということがあるかもしれませんね。
そんなときはぜひ、今一度読み返して貰えると、あなたのバンド活動の助けになることができるかもしれません。そうであればいいな、と思います。
だんだんコラムへの反響が出てきて、ご意見やご質問を頂くようになってきた第8,9,10回は、それぞれお客さんからの質問に答える形で「音作り」「静かな練習方法」「自分にあったマイクとは?」などといったテーマに回答してきました。バンド活動をしていくうえで、多くの方が様々な場面で疑問に思うことがあると思いますが、その中からコラム執筆時にタイムリーに質問があったものを取り上げて回答させて頂きました。
ここまで全10回。今回で11回目。
できるだけわかりやすくバンド活動をしている方が手に取りやすい題目から取り上げてきたつもりでしたが、いかがでしたでしょうか。
もちろん、まだまだ他にも取り上げたいテーマがいっぱいあったのも事実ですが、これでも1回分余分に書かせていただいているので贅沢はいえませんね(笑
つたない文章だったとは思いますが、「とても面白かった!」「バンド活動に活かせています!」なんて感想がいただけたならば、1年間執筆してきたかいもあるというものです。
反対に、「わかりにくかった!」「ここをもっと知りたかった」なんて感想がいただけたなら、ぜひお店へお越しください。ちゃんと、その続きを説明させていただきたいと思います!あなたのために、時間をとってもいいです。
「なんでそこまで言ってくれるの?」なんて思うかもしれませんが、
この際、最終回なので青臭いこと言わせてもらいますが・・・(笑)
それは、「みなさんが音を楽しむ手助けをさせていただきたいから」なんです。
このコラムを執筆するにあたってこっそり掲げていたぼくなりの目標は「みんなに音楽を楽しみ続けて欲しい」「そのお手伝いをしたい」というものでした。
音楽スタジオを20年、他にもミュージックスクール経営や、レーベル業務など、様々な形で様々な音楽活動、ミュージシャンを見てきました。
そんな中で、練習手段で行き詰まって、楽しかったはずの音楽がつらくなってやめてしまったバンドマンを何人も見てきました。
バンドというのは小さな社会でもあります。純粋に音楽への熱意だけではどうしようもなくなることもあります。
環境の変化で、人間関係で、金銭的な理由で、時間的な都合で、様々な理由でやめてしまったバンドマンを見てきました。
それは、とても悲しいことでした。
それら全てをカバーできるなんておこがましいことは思っていませんが、少しでもそういった悩みをこのコラムで解決してくれたら、悲しい思いをしないための、そのヒントになれたら、と思って柔軟なテーマを持ってここまで執筆させて頂きました。
スタジオベティックスは「音楽をキーワードにみんなが集える場所」を目指して営業しています。
スタジオだけじゃなく、レコーディング、ミュージックスクール、野外イベント、ライブハウスイベント、インストアライブ、セッションイベント、学祭などのPA機材サポート・・・。さまざまな活動をしてきているのも、「音楽をキーワードにみんなが集える場所」を絶やさないためだったりします。
それも、このコラムと同じで、「みんなに音楽を楽しみ続けて欲しい」からです。
どんなカタチでも音楽を楽しめる場所があって、人がいることは素晴らしいから、そのお手伝いをしたいから、です。
今回で最終回となるこのコラムを通じて、これまでに少しでもみなさんのお手伝いができたなら、とてもうれしく感じます。これからは、スタジオべティックスのFacebookやTwitterなどのSNSで、すこしずつこういったことを発信できればいいなともおもいます。
コラムはこれで最後ですが、これからも、スタジオべティックスではお会いできますので、ぜひともベティックスにお越しの際は声をかけてくださいね^^
ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。
河本芳明
PS.最後に、このような執筆の場を提供してくれたシックスドッグ蟹江店長。重ね重ねありがとうございました。またシックスドッグに遊びに行きますね!^^